大昔から世界中の建築には、その目的の為に彫刻・絵画・工芸が大きな役割を果たしてきました。病院の建築には、個々の病院の目的と役割があり、その空間や場に相応しい美術作品が、あるべきかと思います。
美術品は心と色・形・材料の集合体です。色や形には快・不快という問題もあり、無意識でも敏感に心は反応し、心や体に作用します。美術家のアイデアやメッセージの単なる発表では、目にする人が辛く疲れます。
自分から聞き耳を立てたくなる作品。静かにそっと誘い込んで自由に遊ばせてくれる作品など、見る人を励まし癒してくれるなら心も穏やかに元気になれる気がします。病気になると今まで気付かなかった平凡な日常の有難さや、価値観が変わることがあります。
今回の展示は、平凡な日々の情景や、何でもない事や物に創作の原点を見出し、独自の表現を続ける4人の女性作家です。個性豊かで心のこもった作品たちが「かほる風」となって院内を優しく流れることでしょう。
美術家
西村 一夫 氏
『びょういんあーとぷろじぇくと』は、医療の場をこころの通った温もりの感じられる人間らしい空間に近づけようと、2019年から美術家17名による展覧会とイベントを当院で継続的に開催しています(5回開催予定)。昨年に3回目を終え、本年3月に4回目『Vol.4-かほる風』展を開催します。
2019年以前の2008年からも長年にわたって当院にアート作品を届け続けてくださっています。「病院にかかわる多くのかたに安らぎやこころのゆとりを持って過ごして頂きたい」という願いから。
この願いを原点とするアート活動は院内にとどまらず、患者・家族、町内会、地域社会に広がり、今では「地域に開かれた病院」を目指す当院の取り組みになくてはならないものになっています。コロナ禍である今、地域と医療従事者を繋ぐ手段、患者・家族と医療従事者の心にゆとりを届ける手段として『Vol.4-かほる風』展に我々は期待しています。
札幌ライラック病院
総合支援センターらいらっく
センター長
鍋谷 健彦 氏
伊藤幸子
奥野侯子
佐藤綾香
高橋佳乃子
札幌ライラック病院1階「待合室と通路」
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