人は誰しも手さぐりの中、互いの手を必要としあって生きています。
病院は、そのことに改めて気付かせてもらえる場であり、その難しさと同時に、素晴らしさを実感させてもらえる場でもあります。
絵を描くこと・何かを創ることは、世界から受け取ったものを形にしてみようとすることで、それはまた一つの求めあいを形にしてみる方法です。
自分が、そしてそばにいる人が、一体何に手を延ばし、何を求めているのか…それを分かち合いたいという願いからの試みです。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
絵を描くことは、自分の中にあるものと出会うことであり、未知と出会うことでもあります。
それは、時に絵を観ることによっても起こることでもあり、ふだん、生活してきて、人や、できごとに向き合うたびに感じることと似ています。
ひとりで、数人で、一緒に、絵を描きながら、思ったこと、見つけたことは、こうして出会う人たちに見せてもらったもの。そうして与えてもらったもの。
< Back to Home