ごあいさつ

「びょういんあーとぷろじぇくと」は、2008年秋に札幌ライラック病院待合室からはじまりました。地域のみなさまに「開かれた病院」と励まされ、これまでに18回の展示と関連イベントをおこなってくることができました。

少しずつ広がった輪は、2024年の現在「旅する星」と題した参加型アートワークを進行中です。院内通路と検査待合室には、二人の美術家、塚崎聖子、林美奈子の作品を展示し、霊安室周辺は、北の峯学園絵画クラブの皆が作った「星」と「花」をレイアウトしています。今後は、これらに地域の方やお子さんたちが加わっていただけるようワークショップ等を計画しています。

当初より、私たちの活動は、そばにいる人が、一体、どんなことに困り、何を求めているのか...それらを分かち合いたいという試みでもありました。コロナ禍を経て、多くの人が、より人間らしい心の通い合いを求める今、病院が温かな風の漂う場所であるように活動を続けてまいります。 どうぞ、引き続き、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

びょういんあーとぷろじぇくと代表
日野間 尋子


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企画・スタッフ・アーティスト

會田 千夏 Aita Chinatsu

1980年、看板屋の一人娘として生まれる。両親の「筆」を使う仕事の環境の中で生れ育ちました。父親が歌う子守唄は「ゲゲゲの鬼太郎」、好んで母親に読んでもらった絵本は赤羽末吉・絵の「舌切り雀」。そんな影響からか、子供の頃から不思議な話や空想が好き。また、喘息発作で幼稚園、学校を休むことが多かったせいで、「絵を描く」という一人遊びは得意な方です。そのまま大人になれたことに感謝しています。「はな・うた・さんぽ」では、その日その時に感じた気持ち・見つけた物語を、色や形にしていきたいと考えています。札幌、東京での展覧会の他、北海道新聞文化面・池澤夏樹エッセイ「天はあおあお 野はひろびろ」挿絵担当。
2011
札幌美術展 Living Art ―日常― やさしさはそばに(札幌芸術の森美術館/札幌)
2013
會田千夏個展 "portrait"(不忍画廊/東京)
2014
Sprouting Garden-萌ゆる森-(札幌芸術の森、佐藤忠良記念子どもアトリエ)
2015
ハルカヤマ藝術要塞2015(春香山/小樽)
2016
會田千夏展 "the fissure ~裂罅~"(ギャラリーRetara/札幌)
2018
VOCA展2018(上野の森美術館/東京)
2019
會田千夏展(有島武郎記念館/ニセコ)
2020
高橋靖子、八子直子、會田千夏(ギャラリー門馬/札幌)

安藤 文絵 Ando Fumie

4年前の乳癌を通し生かされている恵を実感しました。今回の作品は、一坪ほどの小さなベランダで日々触れ合い、私に力を与えてくれている草木の片鱗です。観る方々の心が呼吸をし、光を感じられるような新い窓になれたら幸いです。
1968
北海道札幌で生まれる
1993
武蔵野美術大学造形学部美術専攻修士修了
◇ 展覧会
2010
個展 CAI02
2009
IAM Encounter
2000
個展 Artfolio in Raffles Hotel (シンガポール)
◇ 賞
2008
S-Air Award2008
1999
現代美術賞入選
1991
三雲賞
1991
武蔵野美術大学油絵科研究室賞

石垣 伯江 Ishigaki Norie
看護師として病院勤務。
助産師として、「いのちのお話」を幼稚園や家庭文庫で開催。
聖母女子短大専攻科助産学専攻修了。
京都造形芸術大学通信教育学部芸術教養学科在学中。
1967
姫路市生まれの室蘭市育ち、札幌市在住
2016
中島敏文絵画教室 『パステル画・水彩画展』
びょういんあーとぷろじぇくと『光と風と水をまとって』(天使病院・天使ギャラリー/札幌)

石垣 わかな Ishigaki Wakana
2004
稚内市生まれ、札幌市在住
2016
中島敏文絵画教室 『パステル画・水彩画展』
びょういんあーとぷろじぇくと『光と風と水をまとって』(天使病院・天使ギャラリー/札幌)

伊藤 幸子 Ito Sachiko

札幌在住。高校入学までは父の転勤で引越しばかり。大学で彫刻を学び、2005年に道展会員。現在、高校・専門学校で講師をしながら制作を継続。直付けという制作法で芯材に石膏を付けて削るを繰り返し成形しますが、特に顔は削り方を少し変えると様々な表情が生まれ、昔、住んでいた町の豊かな自然と香りを纏った誰かが現れたり…。私の作品を通して心の中の誰かに出会い、想いの旅をして頂けたらと思います。
2021
個展(ギャラリーミヤシタ2011年から隔年)
2020
ゆらぎととき 色と形と素材(ギャラリーレタラ)
2014
Sprouting Garden 「萌ゆる森」(札幌芸術の森美術館・屋外)

上嶋 秀俊 Ueshima Hidetoshi

私たちの毎日は、誰もが人間が作ったものに囲まれ生活している。それらは、便利であったり、少しばかり私たちが楽に生活できるものなのかもしれない。だが、それと同時に見えなくなってしまっているものも多いのだと思っている。一日の太陽の動きとともにも多くの命が呼吸をし、少しばかり変化している。そうした自然のサイクルと私たちの生活のサイクルがともにいられることを願っている。HP:HIDETOSHI UESHIMA
目には見えない存在はきっとある
様々なものの前に立ち止まり耳を澄ます
何かががぼんやりと現れる
それは、あなたをそっと包み込む
1966
北海道小樽市生まれ
1991
東京造形大学 デザイン学科 卒業
2014
Our Place~歩く・感じる・考える、私たちの生きる場所(本郷新記念札幌彫刻美術館)
びょういんあ~とぷろじぇくと企画「silent breath」上嶋秀俊 展(札幌ライラック病院)
上嶋秀俊 bloom(六花亭 福住店)
2015
第18回セルヴェイラ国際アート ビエンナーレ 2015(ポルトガル・セルヴェイラ)
2017
500m美術館vol.22北の脈々-North Line2-/500m美術館(札幌)
ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT/春香山山麓(小樽)’11・’13・’15
びょういんあーとぷろじぇくとの仲間たち展/黒い森美術館(北広島)
2018
見えない水を探して 上嶋秀俊展/ギャラリーミヤシタ(札幌)
2019
道銀文化財団企画展 CUBE2019/らいらっく・ぎゃらりい(札幌)
鈴木吾郎と新鋭作家展〜時を紡いで〜/市立小樽美術館(小樽)
小樽・美術家の現在シリーズ テーマ展 風土/市立小樽美術館(小樽)
つながろう2019 終わりと始まり/札幌駅前通地下歩行空間(札幌)※2016年より参加
New Point vol.16/さいとうギャラリー(札幌)※2010年より参加

小川 豊 Ogawa Yutaka

1979年、北海道小樽市生まれ。小樽美術協会 会員、小樽市展 委員、北海道美術協会 会友。生きるとは何か、この世とは何か、何故この世に生まれたのか、様々な試練を与えられ、喜怒哀楽を経験し、ダブローを通して心のひだを探っています。アートには、心を癒したり、勇気を与えたり、様々な感情を与える事ができる大きな力があると信じています。
2019
第46回北海道抽象派作家協会展(札幌市民ギャラリー)
第10回さっぽろ雪像彫刻展(本郷新記念札幌彫刻美術館)
New Point vol.16(さいとうギャラリー/札幌)
2018
JRタワーアートプラネッツ・グランプリ2018展(プラニスホール/札幌)
二紀展入選(国立新美術館)
2017
びょういんあーとぷろじぇくとの仲間たち 展(黒い森美術館/北広島)
第2回文団教 雪あかりジョイント事業『ともしびのむこうに』(市立小樽美術館)
2016
FABULOUS WALL Yutaka OGAWA(札幌)
びょういんあーとぷろじぇくと『光と風と水をまとって』(市立札幌病院・他)
ART FAIR SAPPRO 2016(クロスホテル/札幌)
2014
小川豊・佐藤隆之 二人展『心』(茶廊法邑/札幌)
二紀展 入選
2012
道展新会友推挙
2006
小樽文化奨励賞受賞

奥野 侯子 Okuno Koko

苫小牧市在住。道展会員。幼少期の私は、はまなすの花が咲く海岸線や鉄道に沿って延びる野草を散策しながら通学したものです。海風、山風に吹かれ、一人、幻想にふけりながらの帰路は至福の時間でした。沁み渡ってゆく喜怒哀楽ともいえる風を全身で楽しんでいたのかもしれません。折に触れ、形を変えながら、今も静かに「かほる風」。そっと優しく寄り添えましたら嬉しいです。

小林 麻美 Kobayashi Asami

遠い記憶の情景の一つに、雪を被った枝葉を大きく揺らす木々の景色があります。子供の頃、喘息の治療中に窓から見ていた景色です。重たい身体と向かい合う中で、子供心が大きく動いたのかもしれません。今も畏敬と美が混在する情景に惹かれ、絵を描きます。この度展示の機会を頂き、動き出す前の深呼吸のような絵が描けたら、と思いました。院内にいらっしゃる方々と作品を窓にして時間を共有出来たら幸いです。
1980
北海道生まれ 札幌在住
2005
北海道教育大学大学院油画科修了
◇ 展覧会
2021
ミュージアムアートフェア(芸術の森/札幌)
2020
VOCA展2020(東京・上野の森美術館)
2018
500m美術館 vol.27「絵画の現在地」(北海道札幌市500m美術館/札幌)
◇ 賞
2020
VOCA展 推薦作家
2018
第73回全道展 奨励賞
2013
第68回全道展 佳作賞
2008
シェル美術賞 入選

小山 恵稔 Koyama Megumi

1967年、北海道札幌市生まれ。1988年、北海道デザイナー専門学院卒業。「びょういんあーとぷろじぇくと」で活動をはじめ多くの方との出会いがあり、アートを通して院内に人の輪が広がる事を感じています。いろいろな方の“こころ”に私達の思いが届くと嬉しいです。
2018
道展入選
2017
道展入選
びょういんあーとぷろじぇくとの仲間たち 展(黒い森美術館/北広島)
2016
びょういんあーとぷろじぇくと『光と風と水をまとって』(市立札幌病院・他)
『虫』展(さいとうギャラリー/札幌)
2015
創作グループむすびめ展3(さいとうギャラリー/札幌)
『暑中見舞い』展(さいとうギャラリー/札幌)
2013
個展(カフェえれめんと/札幌)
創作グループむすびめ展2(さいとうギャラリー/札幌)
2011
創作グループむすびめ展1(さいとうギャラリー/札幌)

佐藤 綾香 Sato Ayaka

札幌市在住。札幌大谷大学短期大学部研究生美術専攻修了。多摩美術大学大学院研究科博士前期課程修了。道展会員。現在は絵画講師をしながら北海道を拠点に作家活動を行う。私自身、病院の受診を受けに来た時に、アート作品が病院の壁に飾ってあるとホッとします。ここは、身体を癒すための前向きな場所だと感じ、自然と不安もほぐれるように感じました。私がそのように感じたように、皆様の心に温かな栄養をアートによってお届けしたいと思い制作しました。また、アートというツールを通して医療従事者の皆様と病院にいらっしゃる患者さんのコミュニケーションに少しでも役立つ事が出来ればと思います。
2021
「plus art... fes.2021」クロスホテル札幌
2021
「JRタワー・アートプラネッツ2021『ART DÉCOR アール・デコール』」*プラニスホール
2019
「佐藤綾香作品展「蝶と祭日」」*札幌グランドホテル1階ロビー内グランビスタギャラリー

佐藤 隆之 Sato Takayuki

1971年、北海道音威子府村生まれ。北海道美術工芸協会 会友。普通の生活の中や、街の方々が身近にアート作品に出会う世の中を私はアートのあるべき姿だと信じています。病院というパブリックな場所にアートが存在すること、それは、とても素敵な出来事だと思います。花は野に咲くように。アートも人の心に咲く花でありたい。
2019
第10回さっぽろ雪像彫刻展(本郷新記念札幌彫刻美術館)
2018
北海道美術工芸協会 協会賞受賞 会友推挙
New Point vol.16(さいとうギャラリー/札幌)
2017
札幌国際芸術祭環境広場さっぽろ2017
ワークショップ開催(札幌市)
砂澤ビッキ記念館BIKKYアトリエ3モア
企画展(音威子府村)
きのとや大丸店企画展(札幌市)
びょういんあーとぷろじぇくとの仲間たち 展(黒い森美術館/北広島)

柴田 紀惠 Shibata Norie
1966年埼玉県生まれ札幌育ち。美術館スタッフ、イベント会社勤務を経て現在札幌市西区琴似でギャラリー付きカフェAMICA(アミカ)を経営。コンサートやアート系イベントの企画も多く手がけている。HP:フリースペース&カフェアミカ

瀬川 葉子 Segawa Yoko

1955年、札幌生まれ。札幌在住。子どもの頃、祖父母の住む定山渓温泉で豊平川と森林に囲まれた自然の中で過ごす。子ども絵画造形教室の仕事をしたことで、子どもが造る気持ちを意識するようになる。しばらく絵から離れていたが、50代になり、事務仕事のかたわら、メモ用紙や封筒に小さなカットを描き始める。紙ゴミの箱やテッシュペーパーの箱に色を塗ったりしながら、小さな出来事を重ねるようにして作品作りができることに、ささやかな喜びを感じる。体調により身体が受け入れる色や形に変化があることを思っている。今回、病院のエントランスに展示させていただくことになり、一斉に花々が咲き、清々しい初夏の札幌の空気を表現したいと思う。
◇ 個展
2020
「透明書簡」ギャラリー犬養〈糸田ともよの詩と短歌による往復書簡〉
2019
「償い」ギャラリーミヤシタ(札幌)
2015
「一瞬の響き」カフェエスキス(札幌)
「FILE」テンポラリースペース(札幌)
2013
「FILE」ギャラリー門馬ANNEX(札幌)
2012
「一瞬の響き」カフェエスキス(札幌)
2010
「記憶に沈んだ庭」コンチネンタルギャラリー(札幌)
◇ グループ展
2019
「ゆらぎととき展」ギャラリーエッセ(札幌)
2018
「いのちのかたち…かもしれない展」ギャラリーエッセ(札幌)
2017
「いのちのかたち…かもしれない展」ギャラリーエッセ(札幌)
2015
EAU/H〈ギャラリーレタラ野外彫刻展〉(札幌)
2014
「瀬川葉子・高橋佳乃子」作品展 ギャラリーレタラ(札幌)
「4つのdays」ギャラリー門馬(札幌)
2011
「瀬川葉子・高橋靖子」2人展 ギャラリーエッセ(札幌)

高橋 佳乃子 Takahashi Kanoko

岩見沢在住。道展会員。オホーツク海に近い小さな農村で暮らしていた小学校低学年の担任の先生は、教室の片隅に常時水彩パレットと描きかけの画用紙を置き、子供たちが走り回る休み時間の中で窓からの風景を描いていました。記憶に特に残っているのは、晩秋の鉛色の空と暗い色の収穫後のさっ風景なグレーの畑。当時の私は何処に興味があるのか不思議でしたが、絵の題材は、身近なところに潜んでいる事を教えてくれた思い出です。大切なものは身近にある事、さらに作品は回復力を生むきっかけとなる事を思い制作につなげています。ささやかな思いが届きますように。
2021
個展(ギャラリーミヤシタ)
2020
グループ展 ゆらぎととき 色と形と素材(ギャラリーレタラ)
2017
個展(ギャラリーミヤシタ)

鄭 英姫 Chung Younghee
私たちは本能的に、何かを美しくしたい、目の前の空間をいろいろな形で埋めてみたい、という衝動に駆られます。そして古くから、その衝動は、幸せを願う心と通じていました。馴染みの薄い韓紙工芸ですが、紙で作る生活用品である韓紙工芸は、昔から溢れんばかりの紋様で飾られました。紋様は、「幸せでありたい」、「健康でありたい」、「天寿をまっとうしたい」といった、様々な祈願を表すものです。生活の中に美があり祈願がある、三位一体の世界です。蝶の紋様は、韓国で幸せ、夫婦円満などの象徴として愛されてきました。私は韓紙工芸のもう一つの試みとして、喜々として飛ぶ蝶の世界を、ものの世界から切り離して思いっきり表現してみたいと思っています。自由自在に飛ぶ蝶の姿、そして、その幸せな瞬間を、感じていただければ幸いです。韓国生まれ。札幌市在住。韓紙工芸家。韓紙とハナの会主宰。
2007
国際韓紙デザイン公募展 特別賞 受賞
2008
織田有 企画(東京)
ギャラリーkyo 企画(仙台)
2011
織田有 個展(東京)
2013,15
グループむすびめ展(さいとうギャラリー / 札幌)
2015
暑中見舞 展(さいとうギャラリー / 札幌)
2016
虫 展(さいとうギャラリー / 札幌)
札幌切り絵の会などで体験教室などイベントに多数参加 韓紙工芸師範 道新文化センター講師 韓国チャム紙文化協会会員

塚崎 聖子 Tsukazaki Seiko

根室市生まれ。 道東の北方領土の見える地で育ち、幼少からひとり絵を描く事が好きでした。ぼんやりと頭のなかにあって言葉にならないようなこと、なんとなく心のすみっこにあるイメージを小さな紙切れになぞる事から私の絵ははじまっている気がします。風景の中に私が感じた、かすかな気の流れや、静かな風の流れが伝わってくれたらと思います。 普段は東京や道内の公募展、個展などで発表する傍ら、絵画教室で生徒さんの描く絵からいつも元気を貰っています。 北海道美術協会展会員 新制作協会展会員

野村 裕之 Nomura Hiroyuki

新年にはじまり春を迎えて続く展覧会に参加させていただきます。札幌ライラック病院の中にも春の息吹を感じさせる展示ができたらなと考えています。アートが、心のなかにも何か温かいものを作り出せたとしたら私達としてもこれ以上の喜びはありません。
1961
岐阜県生まれ
1986
金沢美術工芸大学彫刻科卒業
1988
日本大学芸術学部芸術研究所修了
2017
個展 “愛着” / ギャラリー門馬ANNEX(札幌)
ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT / 春香山山麓(小樽)
2018
石彫刻の8人展/Gallery Retara(札幌)
2019
個展 アートとの対話 “記憶について”/紋別博物館
つながろう2019 終わりと始まり/札幌駅前通地下歩行空間(札幌)
札幌雪像彫刻展/札幌彫刻美術館(札幌)

林 美奈子 Hayashi Minako

岐阜県生まれ。 2013年、東京から札幌へ移住。2007年より個展、グループ展(東京・札幌)など多数。 幼少期は自然豊かな環境で育ち、裏庭や森、材木店を営む祖父母の家など身近な遊び場で、さまざまなカケラを採集することに夢中でした。植物の種子や石ころ、古い紙など、見つけたカケラから自由に想いを馳せながら、絵を描き何かを作る喜びを得たことが、現在の制作活動のもととなっています。 患者さま、ご家族さま、医療従事者の皆さまが、お散歩の途中、ふと植物や空を眺めリラックスされるように、この場が懐かしい陽だまりのような憩いの空間となれば幸いです。粒々研究所

日野間 尋子 Hinoma Hiroko (びょういんあーとぷろじぇくと代表)

1962年、夏、旭川市生まれ。札幌市在住。5歳の時、家の近くにあった「絵画教室」で初めて水彩絵具に触れ、水に色を混じり合わせる遊びに夢中になる。短大の工芸美術科を卒業後、1986年より札幌、東京にて個展、グループ展。2000年から2006年まで欧州でのアートプロジェクトに参加。その間、芸術療法士(音楽/美術)との出会い、共同制作を通して「ケアとアート」の接点に注目するようになる。札幌に戻り、障害者支援施設で支援員として働く傍ら、2008年、友人らと『びょういんあーとぷろじぇくと』を立ち上げる。アートが、病院に関わる皆さんの気持ちを和らげたり、結んだりする一翼となって働いてくれることを願います。HP:GALLERY HIROKO
◇ 個展
2008
石の蔵ぎゃらりぃはやし(札幌)
2007
ギャラリー紀(札幌)
2006
Lutheran St.Jacob’s Church(ヒルデスハイム/ドイツ)
2005
ヤシ文化宮殿(ヤシ/ルーマニア)
2004
STV北2条ビルエントランスアート(札幌)
2002
Palais Schwarzenberg(ウィーン/オーストリア)
◇ グループ展
2019
「ゆらぎととき展」ギャラリーエッセ(札幌)
2018
「いのちのかたち…かもしれない展」ギャラリーエッセ(札幌)
2017
「いのちのかたち…かもしれない展」ギャラリーエッセ(札幌)
2013
びょういんあーとぷろじぇくと「庭で耳を澄まして」(札幌ライラック病院)
2012
かなたart circulation(市立小樽美術館市民ギャラリー)
2006
KUNSTMESSE(ザルツブルク/オーストリア)
2004
2人展(St.Jacob’s Church ヒルデスハイム/ドイツ)
Pacific Rim Art Now 2004(WORKsギャラリー サンノゼ カリフォルニア/USA)
2003
Pacific Rim Art Now 2003プロローグ展(コンチネンタルギャラリー/札幌)
Pacific Rim Art Now 2003本展(市立小樽美術館市民ギャラリー)
2002
5人展(ギャラリーベーナー マンハイム/ドイツ)

藤山 由香 Fujiyama Yuka

1974年、札幌生まれ、札幌在住。幼少より絵を描くことが好きで、高校は美術コースを選択。美術部にも在籍し、多くの刺激を受ける。卒業後、金融機関に勤め、3年後退職。アルバイトをしつつ美術大学の通信教育で学ぶ。夏の面接授業を東京で過ごし、札幌では自然がいかに身近であったかを改めて実感。大学卒業後、ギャラリーミヤシタのオーナーと出会い抽象画を描き始める。色の持つ美しさや調和に面白さを感じ、同ギャラリーにて青や白を基調とした作品を毎年発表。近年は川沿いを歩く機会が多く、空を眺め、川風を受けながら季節の移り変わりを日々肌で感じ、作品に反映させている。心穏やかに、すこやかに、優しさが溢れることを願って。
1999
武蔵野美術大学短期大学部 通信教育部美術科油彩コース卒業
2003〜
ギャラリーミヤシタ(札幌)にて毎年個展を開催ほかグループ展等に参加
2019
個展「川風と」(ギャラリーミヤシタ/札幌)
2020
個展「遠い場所に」(ギャラリーミヤシタ/札幌)
「藤山由香 絵画展」(NPO法人市民と共に創るホスピスケアの会)
2021
個展「移ろう日々に」(ギャラリーミヤシタ/札幌)

八子 直子 Yako Naoko

人間の「祈る」という行為に神秘性を感じています。自分の子の誕生を機に身近な人や生物の、そこから広がる全ての生命の無事や成り立ちを潜考し形にするというアートワークが続いています。この度の展示で、自分の作品を通しできる事は何か?と考えてきました。患者さんとご家族、又ケアする側の人が不安や葛藤などを作品を目にすることで一瞬でもホッとしたり、ボーッと頭の中を空っぽにできるお手伝いができたらと思います。
1967
北海道恵庭生まれ
 
北海道教育大学札幌校特別課程美術工芸卒
◇ 展覧会
2022
「Flying seeds」(Botanical garden of Uppsala University/Sweden)
個展「雲のフリル」(gallery レタラ/札幌)
2021
道銀芸術文化奨励賞受賞作家展(北海道近代美術館/札幌)
◇ 賞
2022
北海道文化奨励賞
2019
道銀芸術文化奨励賞
1998
古瀬キヨ記念北海道女流選抜展大賞
1994
古瀬キヨ記念北海道女流選抜展奨励賞

山田 恭代美 Yamada Kiyomi

1992年より個展、グループ展など多数。シルクスクリーン版画技法を取り入れた絵画作品を制作。アクリル絵具によるペインティングと和紙のコラージュを併用し、刷りによる無機質な平坦さに深みのある空間を融合させている。四季折々の風景をモチーフに自然の持つ生命感や包容力を喚起させる作品づくりに取り組んでいる。
病の苦しみはその本人にしか本当のところわからない。だけど人間には想像力がある。人の痛みや苦しみを自分のこととして受け止め、共に寄り添い、自分に何ができるか、を考える力。考え、自分にできることを生み出す創造力。この二つの「そうぞうりょく」こそが「アート=人間の持つ稀有な能力」なのではないかと思います。
「びょういんあーとぷろじぇくと」の試みが、病に向き合う人、共に寄り添う人、双方の「生きるための想像力と創造力」を触発し、それぞれの生命力を高めることに繋がることを願っています。
1971
北海道札幌市生まれ
1992
札幌大谷短期大学美術科卒業
2013
札幌美術展 アクア-ライン/札幌芸術の森美術館
2015
びょういんあーとぷろじぇくと まどの向こうに/札幌ライラック病院
第18回セルヴェイラ国際アートビエンナーレ2015 (ポルトガル・セルヴェイラ)
2016
植物区/ギャラリーなつか(東京)
2017
びょういんあーとぷろじぇくとの仲間たち展/黒い森美術館(北広島)
2018
個展 水面の風景/GALLERY ART POINT.bis(東京)
2019
個展 水面トリップ/ギャラリーミヤシタ(札幌)’17・’15・’13
個展 水とひかり/DAIMARU札幌店美術画廊

新保(吉田)恭子 Shimbo(Yoshida)Kyoko
北海道教育大学札幌分校。特別教科教員養成課程美術工芸卒業(金属工芸)
2014
北海道金工作家協会展出品
2012
EARTH coffeeにて新保恭子 METAL WORK展(個展)
北海道金工作家協会小品展出品
2003
伊藤幸子・新保恭子二人展(さいとうギャラリー/札幌)
1996~
北海道金工作家協会展出品(1996~2008)
1990
北海道立近代美術館 子供と親の美術館 1990アートクッキング出品
新保恭子個展(札幌丸井今井クレオギャラリー)
1989
福井美都子・新保恭子二人展(ギャラリーLABORATORY/札幌)
第6回東急ハンズ大賞展 ハンズマインド賞 受賞

パンフレット表紙アート

社会福祉法人 富良野あさひ郷 北の峯学園 北の峯学園絵画クラブ
Furano Asahikawagou Kitanomine Gakuen

北の峯学園は、富良野市にある障害者支援施設です。19歳から92歳、101名が生活を共にしています。毎日の生活のなかで、ひとりひとりが見つけた愛おしいもの。絵を描いていると湧いてくるわくわくした気持ち…。私たちは、それらを大切にアート活動を続けています。感染症対策で、家族や友達に会えなかったときは、絵が、私とあなたを結んでくれているように感じました。 作品を見てくださる皆さんの心に、笑顔や優しさが広がってくれたら嬉しいです。

撮影・映像・デザイン

山岸 靖司 Yamagishi Seiji
札幌市在住

中丸 大輔 Nakamaru Daisuke
小樽市出身 札幌市在住
2016
They展(市立小樽美術館/小樽)
2011
anagram【佐藤文音×長橋佑司×中丸大輔】(東中野レンタルスペース/東中野)

井上 始子 Inoue Motoko
1966年、札幌生まれ。グラフィックデザイナー。
2013年より「びょういんあーとぷろじぇくと」のウェブやチラシのデザイン協力をしている。
HP:Inoue Design Lab

会計

上嶋 ミカ Ueshima Mika
小樽市在住