CITYKIRCHE ST.JAKOBI
(Hildesheim/Germany)
2006年4月26日、ドイツ・ヒルデスハイム市のSt.Jakobi(セント・ヤコビ)教会で『日独の出会い』と題したイベントが開幕
した。4月26日から6月末まで、札幌市在住の画家、日野間尋子が「空」をテーマとした絵画展を、5月4日は、同会場にて札幌市
在住のオルガニスト、Witt伸子がパイプオルガンのリサイタルを開催。また、5月3日には、参加者と地元の方達とによるの交流
会「日独の夕べ」で藤女子大学の杉浦篤子教授がキャンドルの展示と講演をされ、札幌市在住の音楽愛好家有志によるリコーダ
ーの演奏会も開かれた。
【場所】St. Jakobi Kirche
【住所】Jakobikirch-Gasse 31134 Hildesheim
【電話】+49 (0)5121 133178
◇4/26(水) 『絵画展』(日野間尋子)オープニング, 18:00〜 (展覧会は4/26から6/30まで)
◇5/03(水) 『日独の夕べ』19:00〜 リコーダー, 講演, キャンドル (杉浦篤子教授)
◇5/04(木) 『Witt 伸子オルガンコンサート』20:00〜
『Himmel-Sky-空』
Ausstellung nit Ardeiten der Japanischen Malerin Hiroko Hinoma
日野間 尋子 展
26.APRIL - 7.JULI 2006
Citykirche am Wege St.Jakobi
◇Opening【26.April/2006】
・開幕直前。静寂の中、、、
・ヒルデスハイム出身の音楽家、リグルフ・ネミッツの演奏が、始まりを知らせる。
・同じく、ネミッツの‘ゴング’で、2ヶ月間の展覧会は幕を閉じた。
◇新聞記事より【28.June/2006】
『天の響き 日野間の展覧会をネミッツのゴング・コンサートが締めくくる』
ヒルデスハイム、ヤコビ教会で開催中の抽象絵画の小作品群を、日本女性のアーチスト日野間尋子は『空−天』と呼んでいる。
ここ2ヶ月あまりの間、この教会では、およそ6,000人の人たちがこれらの絵画の福音にも触れることができた。
この展覧会は、しばらくの間、教会を空の空間として見せたいという企画に、思いのうえでもぴったりマッチするものだった。
すべての長いすは外に出され、わずかな椅子が、そこにたたずむために持ち込まれていた。空間は、6つの白い場所に分けられ、
「空虚」「静寂」「沈黙」、あるいは今度は「聞く」といったテーマを扱う文学テキストがおかれていた。この切り詰められた空
間のコンセプトに、この日本女性の作品はよくマッチするものだった。北海道の中心都市札幌で修行をつんだ日野間は、天と雲か
らインスピレーションを得ている。
ヒルデスハイム生まれのリグレフ・ネミッツは、この『空−天』プロジェクトの締めくくりに、『響きの空間―空間の響き』と
題するコンサートを開いた。教会じゅうに彼の楽器コレクションが配置され、彼は聴衆に「よい旅を」祈った。
その後ネミッツはインドの笛を吹きながら、教会じゅうを歩き回り、よく響く音楽を開始したが、聴衆は、休みを入れず80分に
わたり、見るからにその虜にされていた。彼は長い間にわたって、大小のどらを揺らし、教会じゅうを響きで満たした。その後、
どらをコーラスをなすように響かせ、単弦でもあり、日本の琴でもある、モノコードでも、日本の琴でもある、二重の意味で象徴
的な弦楽器で、日野間尋子の絵画との対話を始めた。それから再び、彼はスチールのドラム、太鼓、シンバルと鐘を一緒にかき鳴
らした。すべては静かで繊細。ある内的な構造に従ったもので、大きな息づかいをしていた。
その後、日野間尋子が自分の芸術の中心に来るものを説明した。「呼気と吸気の間の瞬間のことなのです。そのとき肺は空っぽ
になり、次の吸気を待っています。この瞬間、私は絵を描き始めます。それは、こんなやり方で会話するときのいい調子(音)に
つきものでもあります。つまり、他者が言葉を発したときに、自分の答えを言うのを少し待つこと、つまり彼の呼気に口をはさま
ないことです」
リグルフ・ネミッツの繊細な即興演奏は、この精神を反映するものだった。しかしながら、教会の空間で、ある楽器のグループ
から次の楽器のグループのところまでいくのに、長くかかりすぎることがあった。そんなときには、緊張が少し中断するのを抑え
るため、笛か、第二の演奏者によって音の橋をかければよかっただろう。しかしそうなってしまったのはわずかな間だけだった。
コンサートは再び深みから輝きでた。この深さこそ、西欧育ちの人々に、アジア芸術を、その文化の根っこを探るほど、魅惑的な
ものにしているのだ。音楽療法士として専門教育を受けたネミッツもまた、この探求を見るからに熱心にやっていることを、聞き
取ることができた。聴衆はどこか別の世界へのたびができたことを彼に感謝し、喝采した。
◇日独の夕べ【3.May/2006】
・19:00から同教会で、参加者と地元の方達による交流会「日独の夕べ」が開かれた。
前半は、札幌市から参加された音楽愛好家の皆さんによるリコーダー演奏。音楽を愛される夫々の思いがwoodの音色に伝わって、
生き生きと会場に響いた。
・歓談の間、お抹茶と日本のお菓子を味わっていただく席も設けられ、簡略的ではあったものの、その伝統的な雰囲気は味わって
いただけた様子。
・後半は藤女子大学の杉浦篤子教授が「日本人の色彩感」と題した内容の講演をされ、会場に居られた皆さんの日本文化への関心
を惹きつけた。
・最後は地元のダンサーの方から、私達日本人へのプレゼント、「カルメン」。情熱的な舞と共に会は、おひらき。
◇Nobuko Witt オルガンコンサート【4.May/2006】
ORGELKONZERT
Im Rahmen der deutsch-japanischen Begegnung
mit
Nobuko Witt
〜プログラム - Programm 〜
D.Buxtehude
Praeludium, Fuge und Chaconne in C-DUR BUWV 137
J.Pachelbel
"Wie schoen leuchtet der Morgenstern"
J.Rheinberger
Cantilene in F-DUR
J.S.Bach
Piece d'Orgue in G-DUR BWV 572
"Schmuecke dich, o liebe Seele" BWV 654
Dorische Toccata und Fuge in d BWV 538
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(Return to GALLERY HIROKO)
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